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私たちの生活の中で、

当たり前に使われているガラス。

 

普段は特別に意識することが

余りないかもしれませんが、

無くてはならない素材の一つですね。

 

今となっては、誰もが

手に入れることのできるガラスには、

どのような歴史があるのか、

知っている人は少ないかもしれません。

 

日本にガラスが渡ってくる前から

ヨーロッパにはガラスの

長い歴史があります。

 

その歴史はとても古く、

紀元前5000年ごろには、

陶磁器を作るための材料として

 

使われていたという

記述があるようです。

 

本当に長い歴史の中で、

本格的に日本でガラスが

作られるようになったのは、

江戸時代だというのですから、

 

世界的に見ても

日本のガラス技術は

随分と遅れをとっていたんですね。

 

今回は、

身近なのに意外と知らない

ガラスの歴史について

ご紹介したいと思います。

 

 

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ガラスが誕生したのはいつ?どこで?

 

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ガラスの歴史はとても古く、

始まりを記す

明確なものはないようですが、

 

有力な説は、メソポタミアで

誕生したのではないかということです。

 

紀元前5000年ころには、

陶磁器や青銅器を作るための材料として

使われはじめ、

 

紀元前3000年ころには、

装飾ガラスがすでに誕生していたとか。

 

紀元前1500年ころになると、

メソポタミアやエジプトで、

「型押し法」と呼ばれる技法が

使われるようになります。

 

これは、

粘土でつくった型に

溶かしたガラスを流し、

器などを作る技法です。

 

この時代ではとても高価で

貴重なものとして

大切にされていたようです。

 

紀元前1世紀ころには、

ガラスの技法も変わっています。

 

この頃には

「吹きガラス」の技法が

使われていたようです。

 

これは、

鉄パイプの先端に、

溶けたガラスを巻き付けて

 

パイプに息を吹き付けて

ガラスを形成する技法です。

 

この「吹きガラス」は、

今の日本にも

残っている技法なんですよ。

 

息を吹き込み、

ガラスを丸く形成する

この吹きガラスの技法で、

 

このころには、花瓶や壺を

作っていたというのだから

驚きですね。

 

押し型で形成するよりも

簡単にガラス製品を

作れるようになったので

 

メソポタミア、エジプトで

広くガラスが伝わりました。

 

技法の発展により、

以前までは

貴重品だったガラスが、

 

誰にでも手に入れることが

出来るようになりました。

 

このガラスを

ローマンドグラスと呼ぶようになり、

後にガラス窓にも

発展していったのです。

 

しかし、住居の窓として

ガラスが普及することはなく、

 

中世後期になり、

ようやく建物の窓として

ガラスが使われるようになります。

 

この頃、窓にガラスを使い始めたのは、

教会でした。

 

それは、ステンドグラスです。

 

世界最古の

ステンドグラスについては、

二つの説があり、

 

一つは

ドイツのアウグスブルグ大聖堂「五預言者像」

 

そしてもう一つが

フランスのシャルトル大聖堂の「シャルトルの青」

 

どちらが世界最古なのか

明確にする術は

今のところないようですが、

 

当時はガラスを

ステンドグラスとして使用できたのは、

大聖堂だけだったようです。

 

ステンドグラスは神聖の象徴となり、

人々に大切にされていたようです。

 

たとえ、一国の王だとしても、

城にステンドグラスを施すものは

いなかったという逸話があるほどです。

 

今の私たちの暮らしの中にある

窓ガラスとして

一般的な家庭に普及されたのは、

 

後のルネサンス時代に

入ってからだと言われています。

 

 


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日本に窓ガラスが伝わったのはいつ?

 

Kanenori / Pixabay

 

ヨーロッパでは

驚くほど古い時代から

 

ガラスが使われていたことが

分かりましたが、

 

では、

日本にガラスが渡ってきたのは

いつごろだったのでしょうか。

 

冒頭で、

日本は硝子技術の発展が遅れていたと

言いましたが、

 

実は、弥生時代には

ガラスの存在があったことが

わかっています。

 

ただし、このガラスが

日本で作られたものなのかは

定かではありません。

 

飛鳥、奈良時代になると

日本でガラスを使用したものが

作られるようになりました。

 

高度な装飾技術は

まだなかったころで、

勾玉などの、神仏に

使われていました。

 

一方、上流階級の暮らしには、

多くのガラス製品が

使われていたようです。

 

この製品のほとんどは、

手の込んだ装飾が施されており、

日本で作られたものではなく、

輸入品だと言われています。

 

日本はその後、

ガラスの製造技法が

なかなか発展しませんでした。

 

その背景には、

陶器の発展があったからだと

言われています。

 

再び、日本でガラスが

注目されたのは、

16世紀、長崎に西洋文化が

広まったことがきっかけでした。

 

1755年に、長崎の出島にある

オランダ商館で

初めてガラスが

窓として使われました。

 

その後、

幕末になると、

建物の窓にガラスを

使用することが増えていきます。

 

しかし、一般的に普及したのではなく、

欧米人が住む洋館や

日本人の富裕層の住宅で

使われるくらいでした。

 

ガラスはとても貴重で高価なため、

一般人の手には届かない存在だったのです。

 

明治維新後、

洋風の建築物が増えていく中で、

輸入された板ガラスが

使われるようになっていきます。

 

そして、明治後期時代になると、

ようやく国内でガラスを

生産する技術が発展します。

 

それまでは、

上流階級の人のみが

手に入れることのできたガラスでしたが、

 

生産技術の発展により、

多くの一般庶民の手にも

届くようになったのです。

 

大正時代になると、

一般の民家でガラスが

建具として使用され始めます。

 

しかし、

地方では、まだ手に入れるのは

難しかったようです。

 

昭和に入ってから数年したのちに、

やっと、今の私たちの暮らしにある

窓ガラスが誰にでも

手に入るようになりました。

 

日本のガラスの歴史は、

以外にも古いのですが、

国内での発展には

随分と長い時を掛けたようです。

 

窓ガラスの歴史とは? ヨーロッパから日本に伝わるまで!のまとめ

 

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今回は、

窓ガラスについての歴史を

ご紹介しました。

 

私たちの暮らしに、

当たり前に存在する

窓ガラスですが、

 

その歴史をひも解いてみると

想像もしていなかった昔からの

財産なんですね。

 

窓だけではなく、

ガラスに触れる機会は

いくつもあります。

 

そのときに、

ガラスの歴史に

思いをはせてみると

 

また違ったように

見えるかもしれませんね。


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